column コラム
職員研修・組織づくり 2026.08.09
「住民意見交換会」を職員の手で!若手職員のための対話力育成術
みなさん、こんにちは。株式会社TOWN FIRSTの内村です。
弊社は小規模自治体をはじめとする地方自治体向けに、計画策定支援、職員研修、ワークショップ運営などを専門に行っています。
役場に勤務していると、各種計画の策定や地域課題の解決に向けて「住民意見交換会」や「ワークショップ」の司会・進行(ファシリテーション)を担当する場面が必ず訪れます。
しかし現場では、以下のような課題をよく耳にします。
・「若手職員が参加しても、課長や係長のサポート(受付やメモ取り)に終始してしまう」
・「司会進行のノウハウを学ぶ機会がなく、ぶっつけ本番で住民からの不満対応に追われてしまう」
これからのまちづくりにおいては、外部コンサルタントに頼り切るのではなく、若手職員が自ら計画・進行し、住民の本音を引き出せるスキルを身につけることが自治体全体の現場推進力向上につながります。
今回は、なぜ若手職員にファシリテーション技術が必要なのか、そして現場で活きる実践スキルをどのように養うべきかについて解説します。
1. なぜ今、自治体職員に「ファシリテーション力」が求められるのか?
自治体業務において、住民の声を政策や計画に反映させるプロセスは不可欠です。特に計画策定業務においては、職員が直接ファシリテーターとして対話を促進する場面が多く発生します。
① 総合計画の策定・見直し
10年後のまちづくりの将来像の検討や課題把握にあたっては、幅広い住民の意見の反映が不可欠です。分野別の部会設置をはじめ、関係団体ヒアリング、産業団体青年部とのワークショップ、学生向け座談会など多岐にわたる対話の場で、職員による円滑な司会・進行が求められます。
② こども計画の策定(こども基本法第11条に基づく意見反映)
「こども基本法」第11条では、地方公共団体がこども施策を策定・実施・評価する際、こどもや若者、保護者等の意見を反映させるための措置を講じることが義務付けられています。こども・若者の本音やニーズをすくい上げるためには、心理的安全性を確保しながら話を引き出す高度なファシリテーション技術が必要です。
③ 地域公共交通計画の見直し
公共交通の利便性向上や路線の見直し等では、地域ごとの利用者から直接意見を聞き取る場面が訪れます。付箋や模造紙を用いたワークショップ形式での意見整理など、参加者の納得感を高める合意形成の技術が欠かせません。
2. 「不満のぶつけ合い」から「協働の場」へ変える研修プログラム
日常業務の中において、独学でファシリテーション技術を身につけるのは容易ではありません。そこで弊社では、自治体現場での実践に特化した「若手職員向けファシリテーター育成研修」を提供しています。
外部コンサルに頼らない「自前対話型」の運営体制を構築し、自分たちの言葉と進行で住民のホンネを引き出す力を養います。
【プログラム概要】
- 対象: 若手職員(全職種対応)
- 所要時間: 2時間プログラム
- 期待できる効果: 会議の活性化、主体性と現場推進力の向上、合意形成力の獲得
【研修内容の4つのステップ】
1.失敗の本質の理解
なぜ意見交換会が「不満のぶつけ合い」や「一方的な説明会」になってしまうのか、構造的な原因を学びます。
2.基本技法の習得
住民の意見を適切に傾聴し、整理・深掘りするための問いかけや進行テクニックを身につけます。
3.修羅場の模擬体験
混乱しそうな場面や多様な意見が対立する場面を想定したロールプレイ(模擬体験)を実施します。
4.自庁での設計図作り
実際に自庁で予定されている意見交換会やワークショップの当日フロー・設計図を具体的に作成します。
3. TOWN FIRSTが提案する「段階的な伴走支援」
予算や体制の都合上、意見交換会の司会進行を外部委託できず、職員自らが行わなければならない自治体も少なくありません。
最初は誰もがうまく進められず悩むものです。研修で基礎を学んだからといって、いきなり大規模な住民意見交換会の本番を担当するのは難しい場合もあります。
株式会社TOWN FIRSTでは、研修を実施して終わりにするのではなく、以下のような継続的な伴走支援を行っています。
- 本番前のシナリオ・設計図の事前相談・チェック
- 実際の意見交換会へのアドバイザー同席・補助サポート
- 実施後の振り返り(フォローバック)と改善提案
若手職員が回数を重ねながら成功体験を積み、いずれ係長や課長へと昇任した際にも活きる「一生モノの対話技術」として定着するよう、現場に一番近い立場からサポートいたします。
4. おわりに
自治体の未来を作るのは、現場で住民と向き合う職員の皆様です。
TOWN FIRSTでは、今回ご紹介した「ファシリテーター育成研修」をはじめ、「計画書策定の基礎が学べる研修」など、自治体職員の現場力を高める全12種類の研修プログラムをご用意しております。
- 「まず概要や事例を聞いてみたい」
- 「料金について聞きたい」
- 「自庁の課題に合わせたカスタマイズが可能か相談したい」
このような場合は、オンラインでの事前相談・説明会も随時実施しております。
どうぞお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。